不動産ファイナンス新規参入業者(ナショナルオーストラリア銀行)
2008年10月7日 0:00
ナショナルオーストラリア銀行(NAB)が新規に日本の不動産向けにファイナンス業務をスタートする様です。外国人向けにはPA(永住権)
がなくても連帯保証人がなくてもローンを出す様です。にわかに修正が入りそうで心配なところではありますが・・・それによると担保
評価の80%までもしくは物件価格の80%まで日本の不動産に対して融資をするそうです。実はこの銀行は前からこの話をしており、なかなか
動かなかった所です。ただ、本当に動いてきました。
その他の条件等は添付問い合わせしてみてください。(日本人スタッフもいるけど英語出来ないと厳しいかな・・・)
http://www.nabasia.com/0,,96121,00.html
金額は1000万~20億までと幅広いです。金利の決定が日本の銀行と若干異なっておりLIBORというロンドンで決まっている銀行間金利が
基準になっております。(通常は日銀の誘導金利0.5%を若干上回ったところでうろついているロンドンで取引される銀行金利です。
日本の銀行の場合はこの金利を基準に0.6%~0.7%位でロンドンで調達出来ると思いますが、現在は金融市場が混乱しているので一時的
に外銀が調達するとスプレッドが広がっていると思います。)このLIBOR+2%という事で若干海外の特殊情勢に金利が左右されやすいと
いう特徴があります。
また、トップアップ(Top Up)という条項があります。これは物件の時価評価価格が融資額を一定額下回った場合の条項です。担保の差入や
一部繰上げ返済を求められるという所が特徴になります。詳細はまだスタートしたばかりなので不明な点もあり確認中です。運用面で若干の
不安がありますので、使って行って徐々に慣れていくという事かと思っています。オーストラリアの銀行なので意志決定がのんびりしていて
遅いそうです。(実際ローンを借りたオーストラリア人が言っておりました。)